創造的かつ先進的な都市経営を推進しておられる福岡市様は、「アイランドシティ」において、九州・全国、アジアそして世界の将来を見据えた都市づくりを提案されています。その「新世紀の都市づくり」に弊社の三次元地理情報システム(三次元GIS)をご活用いただいております。
本システムでは、都市景観を三次元CGとしてオーサリングするのではなく、開発計画に基づく地物の空間・属性データを地図(空間)データベースに入力することにより、都市景観の三次元表示、変更、評価が可能です。現時点では存在しない未来のまちの様々な姿を経験していただくことが可能です。
ピープルメディアがアイランドシティの三次元GISの開発を受注する際に、アイランドシティの現地調査を行った時の写真です。
建物の建設はおろか、そもそも埋め立てが完了していない状態でした。
現地調査を行った少し前の2002年ごろのアイランドシティの全景です。
何もない荒涼とした埋め立て地で、都市開発などの専門家ではない一般市民が、この地域の20年後、30年後の未来の発展をイメージするのは大変難しい状態でした。
荒涼とした埋め立て地の将来の発展がイメージできないので、公の資金による多額の開発費の投入にも多くの批判が飛び交っていました。
しかしながら当然ですが、アイランドシティの開発関係者は、将来のビジョン、アイランドシティの土地の具体的な用途区域分け、交通網などが定められており、様々な設計図も次々と整備されていました。
2003年の時点では、現場では物理的に何も整備されていませんが、アイランドシティの未来の姿は、設計図面という形でほぼ出来上がっていたのです。
このアイランドシティの未来像を、図面を読めない多くの人に伝える方法を考えなければいけません。
従来の発想だと、図面から二次元のパース図を描いたり、三次元CGで街並みを作成していくのですが、ピープルメディアでは図面を地図とみなし、地図の建物や道路に建物の種類や階数など不足する属性情報を付与した、いわゆる地図(空間)データベースを作成しました。
次に、ピープルメディアが持つ三次元GIS技術を利用し、地図データベースの内容に基づき、アイランドシティを三次元的に描画するシステム作成しました。
これにより、図面に記載された街並みが三次元的に表現される三次元GISが出来上がりました。
三次元GISでは、自由に視点を動かして、アイランドシティの未来像をあらゆる場所から確認することができます。
また、三次元描画は瞬間的(高い描画フレームレート)に行われるため、地上を歩いて街並みを確認するウォークスルーや上空を飛んで街並みを俯瞰するフライスルーができるため、未来の街並みを没入感の高い状態で体験することができました。
また、単なる三次元CGではなくGISであるため、建物、道路、樹木、そのほかの様々な地物をクリックすることにより、その属性情報などを確認することができました。
街並みの描画は地図データベースに基づき行われるため、データベースの内容を変更すると、建物の位置、種類、高さなどを変えることができ、様々なシミュレーションを行うことができました。
建物だけではなく、道路や、樹木もデータベースの変更により自由に変更することができました。
すでに建築する建物の概要が定まっており、その三次元モデルが既にある場合には、それらの三次元モデルを配置することもできました。
アイランドシティのまだ見ぬ未来像を確認できる三次元GISは大変注目を浴び、様々な場所で紹介されました。
- 2004年5月10日
- 新聞:日本経済新聞に「大学発ベンチャーを育む(5)/仮想現実、地域防災に活用/自治体の協力で街を立体画像に」という記事で、アイランドシティ用三次元GIS,ピープルメディア,取締役の九州工業大学大学院教授硴崎賢一が紹介されました。
- 2004年3月26日
- テレビ:NHKの朝のニュースで「人工島の疑似体験システム開発」という記事で、 アイランドシティ用三次元地理情報システムを博多リバレインのロボスクエアで公開することが紹介されました。
- 2004年3月25日
- テレビ:九州放送(TVQ)のニュースアイで「人工島の街並みを体感/アイランドシティ三次元地図情報システム」という記事で、 アイランドシティ用三次元地理情報システムを博多リバレインのロボスクエアで公開することが紹介されました。
- 2004年3月24日
- 新聞:西日本新聞朝刊に「人工島立体的に体感/25日からリバレイン/コーナーを設置」という記事で、福岡市・九州工業大学とピープルメディアが共催で行う催しが紹介されました。
- 2004年3月23日
- テレビ:九州朝日放送(KBC)のニュースピアで「 アイランドシティが完成?!/タイムスリップで30年後の人工島は?」という記事で、アイランドシティ用三次元地理情報システムが紹介されました。
- 2004年3月19日
- テレビ:福岡放送(FBS)のニュースプラスで「巨大事業の将来像は?」という記事で、アイランドシティ用三次元地理情報システムが紹介されました。
- 2004年3月6日
- 新聞:西日本新聞朝刊に「人工島の将来像3Dで紹介/九工大院など開発/企業誘致に活用」という記事で、アイランドシティ用三次元GISとピープルメディアが紹介されました。
- 2004年3月2日
- テレビ:テレビ西日本(TNC)のスーパーニュースで「世界最先端 三次元地理システム」という記事で、ピープルメディアやアイランドシティ用三次元地理情報システムなどが紹介されました。